毎年、12月12日は十二日市。場所は中山道浦和宿。もといJR浦和駅から徒歩10分、調神社。「つきのみやじんじゃ」と読みます。1991年の結婚から約2年半、この調神社の近所に住んでおりました。ここは狛犬ではなく、2羽のうさぎちゃんが入り口を守る、狛うさぎで有名な神社です。「つきのみや=月の宮」月だから兎。関係ないけど、餃子で有名な宇都宮は「ウツの宮」鬱じゃなくて虚ね。うつろな所、つまり宇宙の宮。なんか素敵でしょ?(^-^) 中沢夫妻はかつて自分たちが住んだこの文京都市・浦和をたいへん愛しておりました(もちろん浦和レッズを応援(^o^))が、近年、駅周辺の大規模な再開発があり、なんとものほほんとした愛すべき芸術の町は姿を消してしまいました(ToT)。かつてたくさんの画家を輩出し、その影響か彩光舎というちょっと有名な画塾(美大の予備校でもある)もあったりして、休日になると調神社の隣の公園ではカンバスを持った若者を見かけたりしたものです。巨大なイチョウやケヤキがガーッとそびえ立ち並び、春にはピンク色に空気が霞むくらいたくさんの桜の花が咲きます。旧中山道沿いには古いお茶屋さん青山茶舗が自分ちの蔵を改造した「楽風」(らふ)という日本茶喫茶ギャラリーがあり、昔ながらの商店街には「やじろべぇ」という珈琲店や「ぎんねこ」なんていう粋な蕎麦屋があり、そして駅西口から続く商店街にはオブジェアーティスト鈴木三郎さんの経営する自転車屋さんがあり、「マチェック」というひじょうに怪しいアングラチックなカフェがありました。このマチェック(←「灰とダイヤモンド」の主人公の名前)は、若い頃演劇青年だった団塊世代のご夫婦が経営するたいへん素敵な空間で、きっかけはわかりませんが、関東近県のすべてのアイルランド人では?というくらいのアイルランド人たちがよく集っていました。で、トイレの壁はもの凄い落書きだらけ。新聞の記事でも取り上げられたこともある名物カフェでした。でした、そう過去形。鈴木三郎さんの自転車屋さんとマチェックは無くなってしまいました(ToT)。楽風の古い平屋の日本家屋のすぐ背景に巨大なマンションがそびえ建ちます。合成写真か映画のセットみたい。バーチャル。今は巨大なマンションやビルががんがん建ちつつあります。これじゃぁ、なんちゃって埼玉新都心です。今は合併してしまいましたが、かつての県庁所在地・浦和(←殆どの人が大宮だと思っていた)の意地でしょうか。あっ、閑話休題。十二日市の話でした(^-^;。旧中山道沿いにもの凄い数の露天がひしめき合う、調神社(と隣の調公園)歳末恒例・熊手市。これは北島三郎が買ったのと同じやつだよ!なんておじちゃんが宣伝してます。え〜?さぶちゃんならもっと大きいやつじゃないのかしらなんて思いながら、買い食いしつつそぞろ歩きます。最近はテキ屋界もインターナショナルで、ドネルケバブ(トルコ料理)、シャーピン(中国のお焼き)、チャプチェ(韓国のヤキソバ)、サモサ(インドの料理)とか売ってます(←ちなみに全部食べた(^o^))。その反面、射的だの金魚すくいだのも健在です。で。このお祭り、もう一つ名物があるの、知る人ぞ知る。昭和30年代的なお化け屋敷と見せ物小屋(演目は毎年「蛇女」笑)。すごいのよ、これが。大規模だけどチープというか、かなり昔ながらのものを忠実に継承しています。たぶん余所じゃ見れないと思います。で、なんか見せ物小屋の方の様子がいつもと違がったの。なんだかすごい今風でファンキー。きっとプロデューサー(笑)が替わったのね。。。。んんっ?このしゃべり方と声、どこかで聞いたことがあるぞ。お〜〜〜。私、この人、知ってる。小屋の前でマイクを持って嬉々として口上を述べ立てるお兄さん。以前、「カムイ」という殺陣集団(映画「キルビル」の殺陣の指導をした人たち)と「漁港」というバンド(本業が築地のお魚屋さんで、最後にいつもマグロをさばいてお客さんに振る舞うので有名)が新宿のライブハウスでライブをやった時に前座をやってたハレンチ映画監督だわ(名前失念ごめんなさい)。こんなとこでも営業活動してたなんて。わはは。ノータリン天国。これは、その見せ物小屋(演目はやっぱり蛇女)のポスターのキャッチコピー。「ハレンチ★ノータリン天国」うなりました(笑!)。
おだりんこ、それは山田ひろの監督ではないですか、「え、みなさま、え、たいへん、え、おまあたせ、え、いたし、い、ました。」の。
あの方は、なんというかとても魅力的ですよね。ワタクシも同席の美緒ちゃんも、一目見て即惹かれました。
猛烈に体験してみたい、このお化け屋敷。
浦和の現状に心を痛めました。そのようにして庶民の文化は排斥され、どんどん無名化し、匿名化し、流動性が高くなり、町自体が2チャンネル化していくのだと思います。
でも、このお化け屋敷&見せ物小屋が健在なのは大きな救い。「ハレンチ★ノータリン天国」はすごい!!(笑)
>あいくん
そーそーそーそーっ!山田ひろの監督! あ〜すっきりした(^o^)。
独特のねばっこいしゃべり(でも面白い)と、トレードマークのハンチング。彼の持ち味炸裂。どういういきさつで浦和・十二日市の小屋を引き継ぐことになったのか、大いに興味有りです(笑)。
>14田さん
なんかね、気のせいか、住宅街が妙に閑散としてサビれた印象でした。新しい生き生きとした感じよりサビれた感じが強いのはどういうことでしょうか。昔ながらのおっとりとした閑静な雰囲気が持ち味だったのにひじょうに残念です。
ハレンチノータリン!いいねいいね!
来年は何が何でも見たいぞ!
>キムラさん
山田ひろの監督プロデュースの見せ物小屋は、エンターテイメントととしてかなり「本気」でした(笑)。ちゃんとしたバンドの演奏の音が外に聞こえてました(←ちなみに中には入っていない)。彼はモノクロ無声映画と同時に60年代的アングラなモノも好きなんだろうなと思います。
お化け屋敷は正道(笑)。ろくろっ首や生首。かなり怖いと思います。わはは。