展示会終了

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文字通り毎日がフィエスタだった私の春祭りも、昨日で無事終了いたしました。
ファジャ(スペイン、バレンシアの春の火まつり)のように、最後に私のすべての作品が盛大に燃やされる(笑)というような派手なクライマックスはありませんでしたが、初日の昼から連日飲んだくれ、夜は(搬出日以外は)連日来場者のみなさんとしっかり飲み歩いておりました(≧∇≦)

私のフィエスタにお付き合いいただいたみなさま、また年度末の忙しい時にわざわざ時間を作って駆けつけてくださったみなさま、そしてまさに閉店間際に息を切らしながら駆けつけてくださったみなさま、私に会いにご来場いただいたすべてのみなさま、心より感謝しております。

久しぶりの再会に数えきれないくらい、びっくりアクションを繰り返し、笑い続け、しゃべり続け、私の顔の筋肉と腹筋はまたしても鍛えられました(^-^)

わざわざ立ち寄っていただいたみなさまと少しでも楽しく語らいたいという気持ちから、今回はわざとオープニングパーティーは設けず、来場者のみなさまに私と一緒にビノティント(赤ワイン)を飲んでいただきました。もちろん、未成年者、運転者、妊娠中の方、アルコール分解酵素のない方は除いてですよ。楽しい時間をどうもありがとうございました(^-^) おかげさまで6日間で9750mlのワインが消費されました(≧∇≦)

憂鬱だった搬入搬出も、ギャラリーオーナーの稲田さんの素晴らしい活躍で、効率よく一気に作業を駆け抜けました。私の愛するクジラ君も無事解体されて、埼玉に戻ってまいりました(^-^)

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「わたしを守護するもの/ Bless Yourself」

「わたしを守護するもの/ Bless Yourself」


 
実はこの個展、昨年の11月にやる予定でしたが、ちょっと色々なことと重なって1度延期をしました。今回も、その「色々」はちっともおさまらず、全然万全な準備ではなかったし、なかなか作品作りに集中できない状況の中にいました。めずらしく胃がキリキリしたり、突然壁をパンチして手に無意味なキズを作ってイライラしている自分に自分で驚いたりと、10年以上やってきた中で一番緊張した展示会でもありました。

それでも、なんとか今までと違うものを作ることができたし、今まで無意識に抑えてきた自己表現のようなものを表に出すことが、少しできたようにも思います。そして、みなさんとの楽しい語らいで、もっともっといっぱい作ろうとあらためて思いました(^-^) どうもありがとうございました。

そして、あらためて、こんな作業のできる環境にいる自分は特別だなぁと再認識しました。鉄は、音、振動、煙、大きな火、大掛かりな機械、大掛かりな装置、思い切り場所を選ぶ作業です。3K(←死語?)を具現化したような作業です。今は大きな鉄工所のようなスペースを4人でシェアさせていただいてますが、スペースを提供いただいている、私がいつも生意気なタメグチ(笑)をきいてるKさんにも心から感謝ですm(_ _)m

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白い板シリーズは左側の壁に。今回は7枚。

白い板シリーズは左側の壁に。今回は7枚。


 
「コンパスローズ」は羅針盤のこと。アーシュラ・K・ル=グウィンの本のタイトルからいただきました。盤面の方角を示す図象がまるで教会のバラ窓のようだから、「ローズ」。自分を正しい方向へ導いてくれるものという隠喩でもあります。今回の(あるいはこれからの)私にぴったりだと思って、展示会のタイトルに選びました。しばらくこのタイトルで個展を続けていこうと思います。私が一体どこへ辿りつくのかを、みなさんにも一緒に見ていていただけたらなと思います(^-^) そう、前回のAnd Nothingでの個展のタイトルはMaiden Voyage(処女航海)でした。私の船旅はまだちゃんと続いているようです。

前回のブログにも書きましたが、今回は鉄で「絵を描い」たり、「詩を書い」たりできたらいいなぁというところからスタートしました。左脳的な意味ではなく、黒くて硬い鉄なのに、色彩や風や香りを感じさせる、といったらよいでしょうか。

今回、はじめて木を使ってみた板のシリーズ、これにはすべて小さな銅板で「Nada Brahma」という文字が刻まれています。ナーダ・ブラーフマは、数千年前からある、インド・ヒンドゥー教の教えです。「音は神なり」。音=ヴァイブレーション(振動)でこの世界も宇宙もできています。共振、共和、共生、互いに響き合っています。この、Nada(ナーダ)=音(今回は「言葉」をさす)、つまり、目には見えないものに、「形=目に見える」を与えたもの、というのが今回の私の作品のコンセプトでした。だから、今回はタイトルが先にありました。1つでは自分にとって不完全だったので、2つずつ(日本語と日本ではないもの)つけました。音(響き)を探して形を感じる、これは時間さえ気にしなければ、とても楽しい作業でした。

http://www.gaiasymphony.com/bu/co_guide6.html

今回は、自分が何が好きなのかを意識できた初めての展示会かもしれません。そして、今年2014年から自分の名前「TOMOE N.」=音=Nadaも入れることにしました。

時期も、俗世というか世間的には忙しい時期ですが、Vernal Equinox(春分)というのも個人的にとても気に入っています。死と再生、拮抗からバランスが変化していって、生命力やエネルギーが増加してゆく時期。大きなうねりのようなものを感じます。期せずしてそんな時期にできたことにも喜びが。稲田さん、ありがとうございました!

ザトウクジラのあばら骨が入り口でお出迎え。

ザトウクジラのあばら骨が入り口でお出迎え。


 
さて、だいぶ飲んだくれました。これからまた粗食に戻して、少し体の中のバランスを回復してゆきたいと思います(^-^)

それでは、みなさまにとっても良い春の時期を!

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