暑中お見舞い申し上げます。
みなさんは明日からはお盆休みでしょうか。私だって小麦色の肌でいい感じです。溶接焼けと運転焼けだけどね。わはは。
さて、昨日は日比谷に行くチャンスがあったので、銀座松屋まで足をのばしてみました。8階催事場。うわ、すごい人、バーゲンを彷彿とさせる混雑ぶりです。でも、バーゲンと違うのは広い客層、老若男女。へぇ、こんなに大衆に支持されていたのね、星野道夫さん。ヨン様顔負け。今朝のニュースでは、1日9000人だって!すごいねぇ。もっと、マニアックな存在なのかと思っていました。「んまぁ〜〜素敵ね〜」背後では、マダムがまるでお洋服でも褒めるかのような口調で写真を称えます。素敵ね〜?ふむ、確かに素敵だ。(写真への)そういう賛辞もあるのね、とか変なことに感心する私(^o^)。彼の出身地が、私の育った市川の近所ということで、昔からなんとなく気になる存在でした。10年前にヒグマが彼を口にくわえて連れ去ったというニュースはとてもショッキングでしたし、これからますます活躍という時期だったのでとても惜しまれました。8階催事場の一角にパーテーションをたて、所狭しと、大きなパネルの写真が、20センチ間隔くらいで縦横びっしりと展示されていました。印象としては、なんだかデパートの催事場ではもったいないと感じさせる、とてもしっかりとした真面目な作りだないうものでした。奥さまの直子さんの気持ちが伝わってきます。
星野さんは、写真家として題材にアラスカを選んだのではなく、アラスカが大好きで、この土地と深く関わるために写真家になったのだといいます。アラスカの大地をみつめる人生。写真のところどころには、星野語録が貼られています。写真とオーバーラップして、見る者の心を揺さぶります。自然(空も大地も植物も動物も)は人間に見せる為に存在しているわけでなく、ただ、そこに存在する。風景の見え方というのは、見る人の心を投影して幾通りもの見え方がある。私は、彼のまっすぐで直球な写真に囲まれて、なんとも居心地の悪さを感じました。なんだか、とても、自分がよこしまな人間に思えてきました。小手先で世の中を渡り抜けようとしているような。ただただ、生きているということ。存在しているということ。死んだり食べたり食べられたり。そういう中では、子供が生まれてそこに存在しているというのは、まさに奇跡であるということが実感できると、あるいは、目に見えないものを信じる社会がそこにはあると、彼は言います。アラスカの自然。私がけして自分の足で近づくことのできない風景。彼の存在は巫女(媒介者、伝える人)のようなものだなと思いました。「風景」を見て励まされて欲しいと。自然の流れに沿った死は「悪」ではないと。逃げ損なって氷河に閉じこめられたクジラの肉は、ご馳走であり、たくさんの生き物の命を助けると。
さて、出口を出るとアラスカ物産展です。さすがデパート(笑)。でも、星野さんの膨大な量の著作をそこで一覧し、購入できるようになっているのは素晴らしいと思いました。これらの膨大な著作は、岡本太郎の死後に敏子さんの尽力によってなされたのと同様、直子さんの力だなと思いました。
で、私は、図録を買おうか本を買おうか、あれこれ悩んで、結局、カリール・ジブランの著作を買いました。きれいな布の装丁。50年以上前に亡くなっているレバノンの詩人・哲学者・画家。星野さんが強く影響を受け、彼の思想の根幹をなしているという本「予言者」です。
で、エスカレーターを降り、もわぁ〜と熱気に包まれた真昼の大都会のアスファルトに足を踏み出す私。ここが、今、自分が住んでいるところである、という現実に向き合いながら。
星野道夫展「星野ような物語」
松屋銀座8階催事場 8月14日(月)まで
この写真だけで暑さが和らぎ気持ちが癒されました。感謝です。
ともえさん夏休みに「越後のおいしい水」を味わいに行ったりはしないの?
予言者、どんな物語なのかなぁ。
是非教えてくださいね!
>Satoshiさま
お〜。行くでござるよ、越後に!来週。
「おいしいお水」を飲みに!(^-^)
妻有のトリエンナーレを駆け足で見てきまーす(^-^)Y
なんかね、白クマとか、タテゴトアザラシって、どうにも人間くさい仕草で微笑ましくなります。
>うずらちん
お坊さんが質問に答えるという対話形式です。夏休みの課題図書〜(^o^)
星野さん写真展やってるの?まだやってるかなぁ。すごくファンだよ。
アラスカのフェアバンクスで彼の息遣いを何となく感じたときには本当に感動しました。
10月のアンリ・ルソー展忘れずに行きたい。関係ないけど。
>75やん
たいへん残念ですが、今週の月曜日で終わってしまったでござるよ。
とても力のはいった展示だというのが見る者に伝わってきたし、ほんとにデパートの催事場ってのがもったいなかったけど、物凄い集客力でビジネスとしては大成功だったと思います。
ビデオも内容の異なるものを3箇所くらいで上映していて、エンヤの曲が大音量で流れていて、人の数さえもっと少なければ、かなり入り込んで涙とか流しながら鑑賞できたかも(笑)(^o^)